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Category: 磨き屋のウンチク   Tags: 黄砂    影響  対処  洗車  方法  PM2.5  花粉  

黄砂の車両への影響と適切な対処(洗車)方法~PM2.5と花粉~

黄砂とは?

文字通り「砂」の種類ですが、その由来は主としてゴビ砂漠やタクラマカン砂漠、黄土地帯で偏西風によって
吹き上げられた多量の砂塵が上空の風に運ばれて日本まで飛来し、降下する現象のことを言います。

86308218.jpg

黄砂は砂としては粒子が小さく、約0.5~5μm程度の粒子で一般的には4μmくらいのサイズがピークになります。
そのため、地質学的な分類では、厳密には砂ではなく泥になります。

黄砂_1~1

硫酸カルシウム、硫酸アンモニウム等を含み、炭酸カルシウムに関しては10%以上も含んでおり、アルカリ性を示す特性があります。
黄砂がアルカリ性であることを示す事例として、黄砂の飛来中に雨が降ると通常の降水時には酸性であるpHが、
pH7~8に傾きアルカリ性を示す場合が多いことがわかっています。
これはカルシウムイオン(Ca2+)濃度の増加による物ですが、黄砂中の主要鉱物であるカルサイト(炭酸カルシウム)が雨水中の
過剰な酸性イオン濃度に対応して中和反応的に溶け出したためpHがアルカリよりに変化したことに依るものです。





車両への影響

黄砂が車のボディーに付着した状態で雨に降られると、塗装面上にアルカリ成分が広がって残留するため、
洗車をした際には撥水コーティングがしてあるような場合でも、一時的に塗装面が撥水しない状態になります。
アルカリは塗装面に残留しやすく、中性のボディシャンプーなどで洗浄しても残りやすい性質があります。
しかし、このアルカリ自体はpH7~8程度が一般的で、塗装に対してこれ自体が急激な攻撃性があるというほどではありません。

img_kousa02_01.jpg

ですが大きな問題として、黄砂に多く含まれるミネラル分はイオンデポジットの原因となるカルシウムイオンやマグネシウムイオンが主体であるため、
黄砂が塗装面に付着した状態で雨が降ることでイオンデポジットが発生してしまいやすい状況が整ってしまうことが考えられます。
イオンデポジットは、カルシウム(カルキ)などの成分が水に含まれた状態で塗装面に存在し、水滴として蒸発をした場合に多く発生します。
黄砂に含まれている炭酸カルシウムなどがアルカリ性の水分に流れ出し、水分が蒸発する際に水に溶け込んでいた
二酸化炭素や酸素などと結びつきながら堆積して白い固形物を形成します。
さらに再び水分が付着すると、固形物が壁の役割をして同じところに水滴が出来るので、蒸発と堆積の繰り返しながら強固な固着物となっていきます。
この現象は、黄砂に限らず夏場の洗車による水道水や井戸水の使用でも見られるモノではありますが、
黄砂の場合にはその原因物質が多く含有されているため起きやすくなります。






黄砂への対処方法

つまり、黄砂自体が車の塗装に悪影響を及ぼす事はありませんが、黄砂+水分(アルカリ性) が非常に厄介だという事です。

最も重要なメンテナンスは、黄砂付着後、雨に降られる前か直後には洗車をして黄砂を除去する事です。
その洗車に対しても、黄砂は砂ですので洗車方法にも十分に注意してください。
大量の水としっかりと泡立てたシャンプーでソフトに作業を行う事で洗車傷を防ぐことが出来ます。
また、弱酸性のシャンプーには黄砂のアルカリ成分を中和する作用があり、
アルカリの残留を防いで塗装面やコーティング被膜の性質を素早く取り戻すことが可能な上、
軽度のイオンデポジットの除去作用も期待できることから、大変有効な手段であるということが出来ます。

春は夏についで洗車の難しい季節です。
同時期に発生する花粉や今年大きな環境問題として取り上げられているPM2.5など、複数の物質が同時に飛散して塗装面には付着しています。
そのため、単純に黄砂に対しての対応のみで塗装面への影響を除去することは難しい場合もあります。
例えば花粉は成分的にタンパク質が主体で塗装に与えるダメージのメカニズムも全く異なります。
含まれるアミノ酸が降雨で塗装面に固着し、乾燥で収縮を起こしダメージを与えます。
また、PM2.5は比較的近年になり着目された物質で、これは工場や自動車の排煙やVOCなどの環境汚染物質が粒状化したもので、塗装面に与える影響などの知見もまだ少ないので、今後の研究が必要です。




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Category: 磨き屋のウンチク   Tags: プレスライン  研磨  方法  バフ  パネル際    磨き  塗装  

プレスラインの研磨方法 ~パネル際の磨き~

お客様より磨きについてのお問い合わせを頂きました。
ブログを使って簡単ですがお答えさせて頂きます。
マニアックでダラダラと長い内容なので、興味の無い方にはツマラナイと思いますが失礼します。

以前のブログ、車磨きの3大要素とポリッシャーの操作方法でも、
基本的な内容をご紹介していますのでよろしければご参照ください。

お問い合わせ内容①
「ポリッシャーを購入し、自分の車を磨いてみたのですが、
パネルの際のキズを取ろうとして塗装を剥がしてしまいました。
塗装を剥がずにパネル際をしっかり磨き込むにはどうすれば良いのでしょうか?」


パネルの凸部分や際等は、上手に磨かないと塗装を剥がしてしまいます。
その為、マスキングテープで保護してプレスラインやパネル際は磨かない施工店もあるくらいです。
磨きに不慣れな場合は、リスクを避ける為に最初はこのような方法で十分だと思います。
ただ、欲を言えば、マスキングテープは“磨いてはいけない部分”を保護する為のモノで、
“磨きたくない部分”を養生するモノではありません。
美しく仕上げる為には細部の完成度が物を言います。

コツをつかめば、パネル際や凸部分をリスク無くしっかり磨ける方法を
プレスラインの磨きを例にとってご説明します。


■プレスライン研磨

まず、プレスラインの磨きで絶対にやってはいけない事はラインをまたぐ様に磨いてしまう事。
シャープなラインも、山を馴らしてしまうようなバフの当て方をしてしまうと、
山の頂上に多くの抵抗が掛かる為、ラインが削れて輪郭がぼやけてしまい、
のっぺりとした印象を与えてしまいます。
パネル際の磨きに置き換えると、山を馴らす様な研磨、これこそが塗装を剥がしてしまう原因です。
下の写真はプレスラインが給油口の蓋を横断するように入っています。

IMG_4868.jpg
画像ではプレスライン上部を磨いています。
プレスラインを際立たせる(尖らせる)ような研磨をするには、
シングルポリッシャーの場合、ほとんどが右回転(時計回り)ですので、
山に登っていくバフ側(右側)を当てて、下る側(左側)は写真の様に塗装から浮かせる為に少しだけ傾けます。
下のパネルも同様の磨き方をする事で、キャラクターラインを際立たせる事が出来ます。
パネル際も同じ要領で、際から戻ってくるバフ側を当てないようにすると
塗装を剥がすような失敗をする事なくしっかり磨けるはずです。



■平面の研磨

IMG_4774.jpg
平面は、ポリッシャーが暴るのを嫌がって傾けてしまいがちですが、
塗装面と平行にバフを当てるとしっかり磨き込む事ができますので
回転数等を調整しながら研磨してください。

愛車のコーティングは、車磨き専門店ディテールワークス



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Category: 磨き屋のウンチク   Tags:  窓ガラス  内窓  曇り  除去  方法  バーテンダークロス  

内窓の曇りや油膜を上手に取る方法

内窓の曇りや油膜を簡単にスッキリ取り去る方法


車の窓ガラスをキレイにするのって以外に難しいモノです。
内窓に関しては、水拭きと乾拭きを交互に繰り返しても、
外から見るとやっぱり曇っていたり・・・。
喫煙車だとさらにヤニが付いてたりしてなかなか厄介ですよね。

そこで、秘密兵器を紹介します。
拭いても吹いても取り切れない曇りを簡単に取る方法があります。
それは、バーテンダーさんがグラスを拭く時に使っている“アレ”です。
バーテンダークロスっていうのですかね。

IMG_2886.jpg

たいていの曇りや油膜は乾拭き一発でスッキリ処理できますよ。
是非、一度お試しを。





ボディーコーティングと車磨きは、ガラスコーティング専門店ディテールワークス
※お問い合わせを多数頂いておりますが、当店で販売はしておりません。



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Category: 磨き屋のウンチク   Tags: 磨き方    磨き  ポリッシング  方法  傷取り  

磨き(ポリッシング)の傷取り原理

「下地処理が要!」
ガラスコーティングに興味をもった方なら良く耳にすると思います。
カーコーティングの下地処理というのは塗膜を平滑に整える事。
どんなボディーコーティングを施工するにしても、一番大切な工程で、
各施工店毎に捉え方は様々ですが、腕の見せ処でもあると思われます。

一般的に言われる“傷取り”という作業もこれに含まれます。
一昔前のポリマー施工では、傷はシリコンの入ったコンパウンドで埋める事が当然でした。
しかしガラスコーティングは油分を嫌う為シリコン(=油脂)には定着しませんし、
油分や不純物が残っていたり平滑でない下地には、本来の強固な被膜構造を整列させる事が出来ません。
これが、定着率の高い丁寧な下地処理づくりや傷取りがガラスコーティングには必要不可欠である理由です。


では、「どうやって傷を取るのか?」
当店のボディーコーティングをご検討されている方から、このようなご質問を頂いておりましたので、
塗装の傷を除去する原理から平滑な下地が出来上がるまで、
艶・光沢の出し方や方法を図解で説明します。




●傷の状態(磨き前)

傷1

図の三角形の切り込みは傷、水色の部分はクリアー層や塗装の上塗り層を表しています。
磨きというのは、傷を細かく浅い傷へと徐々に微細化して、
最終的には人間の目には平滑に見えるレベルに至るまで、傷を置き換えていく作業です。

磨きを入れる前の塗装は小傷や酸化した塗膜により平滑性を失っています。




①粗目のポリッシング

傷2

元々の塗装のレベルを赤線で表しています。
ファーストポリッシュは磨きの度合いを決定する大変重要なプロセスです。
このポリッシュ工程で追い込みきれない傷は除去出来ません。
主にシングルアクションポリッシャーとウールバフの組み合わせです。

クリア層が十分な状態の車に限り、さらに荒い耐水ペーパー処理を行う事で傷を除去するケースもあります。




②中目・細目のポリッシング

傷3

ファーストポリッシュで付けた磨き傷をさらに細かい傷で消していきます。




③極細目のポリッシング

傷4

全工程の傷を消していきます。俗に言うバフ目消しの作業です。
一つでも工程を飛ばしてしまうと磨き傷が残ったり、太陽下でオーロラ傷が現れたりします。




④仕上げ(微粒子~超微粒子)のポリッシング

傷5

仕上げの磨きです。
傷と同時に酸化した塗装被膜は除去され、新しい塗膜が形成されていますので、
調整後の塗膜が平滑であれば塗装の色艶・光沢は増幅します。
もちろんムラなく均一な仕上がりである事は前提です。※
こうして、コーティングの定着率の高い滑らかな下地が完成します。
(※肌目を無くすような重研磨は行いません)






当店の下地処理(中古車)の場合、
上の図の様な3~4工程の磨きをさせて頂く事が多いです。
※一度に磨く深さ(赤線からボディー迄)は平均約5μ(ミクロン)

また、塗装を動かす研磨方法などもありますが、
耐スリ傷塗装や、主流になりつつある水性塗料には不向きです。
他にも専門店ごとの磨き方、メーカーや車種別の磨き方は様々に存在しておりますが、
紹介させて頂いた磨きの原理が現時点で基本であることには間違いありません。



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Category: 磨き屋のウンチク   Tags: DIY  コーティング  方法  施工  順序  上級者  磨き  

DIYコーティングの施工方法(中級者)

ご自分でコーティングされる方の為に施工方法の手順や方法をご説明します。
もっと詳しいDIYコーティングの施工方法は、
下部のリンクから該当ページへ移動してください。



①洗車(足回り洗浄)
タイヤには保護成分が含まれている為、あまり強い溶剤を使用するのはおススメしません。
中性洗剤で洗いましょう。
ガンコな汚れが付着してしまったホイールの細かい部分には
使用済みの歯ブラシの柄の部分をライター等で炙って角度をつけたものを使うと
落としやすいので試してみてください。
ホイールにもメタリック塗装やハイパー塗装、スパッタリング塗装など様々な種類があり、
さらに表面の加工もクリア塗装を施したものやアルマイト加工したもの、クロームメッキ処理したものなど
があります。クロームメッキなどは対スリ傷性能は弱いので優しく洗うことは必須です。
それぞれに対薬品性も異なりますので性質をよく理解したうえで洗浄剤を選びたいところです。
足回りを綺麗にすると仕上がりも一段と良く見えるので可能な限り汚れを落としていきましょう。


②洗車(細部・ボディー)
細部の汚れを落とすと、ぼやけていた輪郭がグッと引き締まり、
ボディーラインやデザインのエッジを効かせることができます。
この工程はぜひ徹底的にやって頂きたいです。
エンブレム周りやモール周辺、各パーツの接合部には水垢が囲うようにように付着しています。
モールの隙間にはびっくりするくらい大量の汚れが潜んでいます。
洗車の際は、ゴシゴシとこする様なことをすると新たな洗車傷を作ってしまいますので注意が必要です。


③鉄粉除去
新車のボディーに触れるとツルっとしていますよね。
中古車の塗膜にはザラッとした感覚があると思います、それが鉄粉です。
鉄粉は、ボディの塗装面に突き刺さった状態で固着しており、
洗剤やワックス、コンパウンドでも絶対に取れません。
鉄粉は時間の経過とともに錆びて塗装に悪影響を与えるのでしっかりとトラップ粘土で除去していきましょう。
鉄粉は淡色のボディー色なら大きなものは目で確認できるはずです。


ピッチ・タール除去
道路のアスファルト工事箇所を走ったりするとボディのサイド、
フェンダー内側に付着する黒い汚れがピッチ&タールです。
夏の暑い日には路面のアスファルトが溶け出し、タイヤが跳ね上げて付着することもあります。
付着したまま放置しておくと、硬化して除去しにくくなり、塗装にシミをつけてしまうので要注意です。
ピッチ・タール除去剤で溶解して取り去りましょう。


⑤水分の拭き上げ
ボディーを擦るようなことは決してせずマイクロファイバークロス等に水分を
移すようにボディーに優しく滑らせてください。
ゴシゴシ禁止、ここでも拭き傷には注意です。


⑥マスキング
ゴムパーツ等を磨いてしまうと摩耗し劣化します。
磨けないパーツ(梨地の樹脂など)をマスキングテープで保護しましょう。


ポリッシング
塗膜をポリッシング(磨き)処理をする事で、劣化塗膜を取り除き平滑な塗膜に再生します。
コーティング施工に必要な下地を整えていく重要な工程です。
ダブルアクションポリッシャーは一般的にトルクが弱くキズ消しに不向きですが根気と時間があれば
きれいに仕上げる事も可能です。
シングル程のトルクがあり、少し高価ですが取り扱いやすいギアアクションポリッシャーもお勧めです。
風が弱い曇りの日、できれば屋根のある場所で作業しましょう。


脱脂
脱脂工程ではコーティング前にボディーに残った油分を除去します。
コート剤の定着率に影響し、丁寧に脱脂する事でコーティングの被膜の安定した定着を促し
コーティングの効果を長持ちさせる事ができます。
傷を埋めていた油分があった場合は脱脂後に傷が露呈する為、
磨きが不十分だと傷が増えてしまったように見えるかもしれません。


コーティング
丁寧な下地処理をしたボディーは美しい艶と光沢を手に入れられますが、
大変無防備な状態にあるので長くこの状態を保てる様にボディーをコーティングしましょう。
コーティングが翌日の作業になる場合はコーティング前に埃やチリを落とす為の
洗車・拭き上げを再度行います。
あとは各種コーティング剤の説明書にある施工指示に従ってください。




以上が少し本格的なDIYコーティングの大まかな流れです。
洗って塗るだけのコーティングに満足できなくなった方は、
一度、試されてみてはいかがでしょうか。


ボクスター

もっと詳しく施工方法を知りたい方は、
DIYコーティングの補助サービスページ内「DIYコーティング施工方法(PDF)」をご参照ください。施工店用の下地処理キットの販売も行っております。

 
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