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Category: 磨き屋のウンチク   Tags: 黄砂    影響  対処  洗車  方法  PM2.5  花粉  

黄砂の車両への影響と適切な対処(洗車)方法~PM2.5と花粉~

黄砂とは?

文字通り「砂」の種類ですが、その由来は主としてゴビ砂漠やタクラマカン砂漠、黄土地帯で偏西風によって
吹き上げられた多量の砂塵が上空の風に運ばれて日本まで飛来し、降下する現象のことを言います。

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黄砂は砂としては粒子が小さく、約0.5~5μm程度の粒子で一般的には4μmくらいのサイズがピークになります。
そのため、地質学的な分類では、厳密には砂ではなく泥になります。

黄砂_1~1

硫酸カルシウム、硫酸アンモニウム等を含み、炭酸カルシウムに関しては10%以上も含んでおり、アルカリ性を示す特性があります。
黄砂がアルカリ性であることを示す事例として、黄砂の飛来中に雨が降ると通常の降水時には酸性であるpHが、
pH7~8に傾きアルカリ性を示す場合が多いことがわかっています。
これはカルシウムイオン(Ca2+)濃度の増加による物ですが、黄砂中の主要鉱物であるカルサイト(炭酸カルシウム)が雨水中の
過剰な酸性イオン濃度に対応して中和反応的に溶け出したためpHがアルカリよりに変化したことに依るものです。





車両への影響

黄砂が車のボディーに付着した状態で雨に降られると、塗装面上にアルカリ成分が広がって残留するため、
洗車をした際には撥水コーティングがしてあるような場合でも、一時的に塗装面が撥水しない状態になります。
アルカリは塗装面に残留しやすく、中性のボディシャンプーなどで洗浄しても残りやすい性質があります。
しかし、このアルカリ自体はpH7~8程度が一般的で、塗装に対してこれ自体が急激な攻撃性があるというほどではありません。

img_kousa02_01.jpg

ですが大きな問題として、黄砂に多く含まれるミネラル分はイオンデポジットの原因となるカルシウムイオンやマグネシウムイオンが主体であるため、
黄砂が塗装面に付着した状態で雨が降ることでイオンデポジットが発生してしまいやすい状況が整ってしまうことが考えられます。
イオンデポジットは、カルシウム(カルキ)などの成分が水に含まれた状態で塗装面に存在し、水滴として蒸発をした場合に多く発生します。
黄砂に含まれている炭酸カルシウムなどがアルカリ性の水分に流れ出し、水分が蒸発する際に水に溶け込んでいた
二酸化炭素や酸素などと結びつきながら堆積して白い固形物を形成します。
さらに再び水分が付着すると、固形物が壁の役割をして同じところに水滴が出来るので、蒸発と堆積の繰り返しながら強固な固着物となっていきます。
この現象は、黄砂に限らず夏場の洗車による水道水や井戸水の使用でも見られるモノではありますが、
黄砂の場合にはその原因物質が多く含有されているため起きやすくなります。






黄砂への対処方法

つまり、黄砂自体が車の塗装に悪影響を及ぼす事はありませんが、黄砂+水分(アルカリ性) が非常に厄介だという事です。

最も重要なメンテナンスは、黄砂付着後、雨に降られる前か直後には洗車をして黄砂を除去する事です。
その洗車に対しても、黄砂は砂ですので洗車方法にも十分に注意してください。
大量の水としっかりと泡立てたシャンプーでソフトに作業を行う事で洗車傷を防ぐことが出来ます。
また、弱酸性のシャンプーには黄砂のアルカリ成分を中和する作用があり、
アルカリの残留を防いで塗装面やコーティング被膜の性質を素早く取り戻すことが可能な上、
軽度のイオンデポジットの除去作用も期待できることから、大変有効な手段であるということが出来ます。

春は夏についで洗車の難しい季節です。
同時期に発生する花粉や今年大きな環境問題として取り上げられているPM2.5など、複数の物質が同時に飛散して塗装面には付着しています。
そのため、単純に黄砂に対しての対応のみで塗装面への影響を除去することは難しい場合もあります。
例えば花粉は成分的にタンパク質が主体で塗装に与えるダメージのメカニズムも全く異なります。
含まれるアミノ酸が降雨で塗装面に固着し、乾燥で収縮を起こしダメージを与えます。
また、PM2.5は比較的近年になり着目された物質で、これは工場や自動車の排煙やVOCなどの環境汚染物質が粒状化したもので、塗装面に与える影響などの知見もまだ少ないので、今後の研究が必要です。




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Category: 磨き屋のウンチク   Tags: 酸性雨  イオンデポジット  洗車  タイミング      ダメージ  

酸性雨のダメージと洗車のタイミング

酸性雨の恐怖

ボディーがダメージを受ける時はどんな時でしょうか?
少し前に酸性雨のニュースはよく耳にしましたが今でもその実情は変わっていません。
自動車メーカーもその辺の対策を踏んで生産しているのですが、
問題は酸性雨そのものではありません。

酸性雨が降って、そのまま放置すれば自然に水が蒸発しますよね。
すると酸性雨(弱酸性)は濃縮されてPH(ペーハー)値が低下し、より酸に傾きます。
さらに日光に直射され塗膜が高温になり軟化する事で、内部へのダメージが侵攻するのです。
特にボディーが恐ろしいほど熱くなる夏場の雨には注意を払うべきです。
下の写真の様な粒状のダメージがあれば、酸性雨による被害です。

酸性雨のダメージ
濃色系の車の場合は、温度上昇も早いのでより気を付けないといけません。
ダメージ自体が小さく細かいモノなので気付いているオーナー様は少ないかもしれませんが、
この酸性雨の被害を受けた車は意外と多いです。


放置によるイオンデポジット被害

水道水に含まれるカルキや、ボディーの汚れや有機物質を含んだ雨水が蒸発後に
ボディーにこびり付き染みをつくります。
さらに、太陽照射で酸化を促進させる事で塗装にさらなる悪影響を及ぼし、
これを放置してしまう事で刻々とダメージは大きくなります。
イオンデポジットと呼ばれているものです。

イオンデポジット
ボディーコーティング等を施工していない車の場合、
悪条件下で放置して重度の凹型クレーターになると手遅れです。
特に平坦なルーフには多く見られる傾向があります。

雨に降られた直後の洗車は、ボディー保護の観点から、
これ以上に良いタイミングはありません。
晴れている時に洗車をしてはいけないと良く言われていますが、
これはボディーが高温になり拭き取る前に自然乾燥し、
カルキ等による水染みを作ってしまう為です。
雨の直後であれば、晴れていたとしても塗膜はまだ熱を持っていないはずです。
屋根の無い場所に駐車されている方は、是非。

雨の直後は、洗車に最高のタイミングです!



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Category: 磨き屋のウンチク   Tags: 食器洗い  洗剤  洗車  シャンプー  天気  界面活性剤  食器用  

食器洗い用洗剤を洗車に使っても大丈夫?

食器洗い洗剤の使用の是非

食器用洗剤を使用して洗車をされる方って結構多いですよね。
キュッキュッとした洗いあげ感が気持ち良くて、
数回の使用では際立って悪影響が確認できない為だと思います。

ですが、食器用洗剤は、本来は特に油分を落す事を目的として造られていますので、
継続して使用を続けた場合、最初に支障が出てくるのが樹脂パーツです。
樹脂パーツは石油精製品ですので、完全に油分を失ってしまうと、
紫外線による劣化が進み白けてきます。

これは洗車に適さない界面活性剤を多く含んだホームセンターに売られているような
安いカーシャンプーを使い続けた場合も同じです。
もちろん長期的な使用では、樹脂パーツだけでなく金属やアルミ、
もちろん塗装にも影響は少なからずあります。

車は食器のように、洗った後に食器棚に保管される訳ではありません。
過酷な条件下で使用される車の洗車は、
やはり車専用のカーシャンプーを使用する事をお勧めします。




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