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Category: 磨き屋のウンチク   Tags:  磨き方  ポリッシャー  操作方法  DIY  コーティング  

車磨きの3大要素とポリッシャーの操作方法

最近ではご自分で磨き(DIYコーティング)に挑戦され、苦戦の末、
質問やお問い合わせを頂く事がよくあります。
中でもコンパウンドの焼け付きや白くぼやけてしまう、傷が取れないなど、
下地処理でのお悩みが大半です。
文章で磨きの方法を説明する事ほど難しい事はありませんが、
出来る限りお答えさせて頂こうかと思います。
まず、コーティング前の研磨に際して、得られる成果は

1.コンパウンドの種類(研磨剤の種類・成分や粒度)
2.バフ(ウールバフ・ウレタンバフ等)
3.ポリッシャー(シングルアクション・ダブルアクション)


の3つの要素により決まります。
更に、塗膜の状態をしっかりと把握する事も大事なファクターです。
自動車メーカーにより使用される塗料の樹脂の配合も様々で、
非常に硬いものから柔らかいものまで幅広く存在しています。
またメーカーの生産ラインで完成する塗膜と鈑金補修で使用する塗料の硬度も異なります。
本来であれば最良の結果を得るために、上記の様々な組み合わせを熟知している必要がありますが、
“磨き初心者の屋外施工”という事を前提としてご説明致します。



・ポリッシャーの動かし方、上手な操作方法を知りたい

サーッと流れる様な手裁きでバフを動かす人を見かけたりしますが、
これはコンパウンドの主成分アルミナの切れ味をうまく生かせていません。
面圧を適宜加えつつ、可能な限りじっくりと、
欲を言えば熱を利用しながらポリッシャーを動かします。

コンパウンドを細かく砕いていくイメージで磨きます。
ポリッシャーが暴れるのを嫌って、極端にバフを斜めにしたりせず、
出来る限り面で扱うことも均一な仕上がりを目指す上で重要です。
ボディーの熱のたまり具合に注意してバフ毎に操作方法の工夫を覚えてください。



・コンパウンドが滑る、コンパウンドの切れが悪い
 ⇒作業効率が悪い


コンパウンドのつけ過ぎが主な原因です。
バフがコンパウンドで若干湿っているくらいがベストです。
バフも出来れば1工程に付き数枚用意したいですが、
難しい場合はバフが詰まったらこびり付いたコンパウンドを、
バフクリーナー等でまめに落として下さい。

バフとコンパウンドの組み合わせが塗装に合致していない場合も作業効率が悪くなります。
実車の塗膜状態を見ていないので、最良の組み合わせを伝えられませんが、
市販されているコンパウンドでは3Mやメンツェルナでおおよその塗装は十分磨けます。
効率良く傷取りや仕上げの出来るバフやコンパウンドの組み合わせを根気良く探してみて下さい。

扱った事の無い人には少し抵抗があるかもしれませんが、バフレックス(ブラック)♯3000の耐水ペーパーを使用して大まかな傷を取ってしまうのも効率良く磨く為の一つの手段です。



・コンパウンドが焼け付く
・塗装が白く曇ってしまった


これらはバフ目(細かいバフ傷)によるもの、
または“熱”によってクリアがこげる事で起こることもあります。
ボディーが熱を持っている時に磨いたり
研磨熱が一点に集中してしまう事で起こります。
ポリッシャーの回転数を下げて、熱を上手に逃がす事も考慮してください。
コンパウンドが焼き付いた場合は焦ってその上から磨いたりすると、
更に焼け付きに拍車を掛ける事になりますから、
不織布などにコンパウンドを少量付けて撫でる様に拭き取ります。
傷の深追いをしないように気を付けてください。



・傷が取れない

爪にひっ掛かる様な傷は目立たなくする事はできても除去することはお勧めできません。
十分な設備や機材が整っていない場合は、ある程度のところで妥協しましょう。






まとめ

重要な部分で共通するキーワード“熱”です。
磨きの重要な要素の一つでうまく扱えれば、
ワンランク上の仕上がりを実現出来ますが、
熱の扱いを間違えれば取り返しのつかない事になります。
十分な設備の整っていない屋外での作業ですから
ある程度のところで妥協することも必要です。

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手磨きバフ

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Category: 磨き屋のウンチク   Tags: 磨き方    磨き  ポリッシング  方法  傷取り  

磨き(ポリッシング)の傷取り原理

「下地処理が要!」
ガラスコーティングに興味をもった方なら良く耳にすると思います。
カーコーティングの下地処理というのは塗膜を平滑に整える事。
どんなボディーコーティングを施工するにしても、一番大切な工程で、
各施工店毎に捉え方は様々ですが、腕の見せ処でもあると思われます。

一般的に言われる“傷取り”という作業もこれに含まれます。
一昔前のポリマー施工では、傷はシリコンの入ったコンパウンドで埋める事が当然でした。
しかしガラスコーティングは油分を嫌う為シリコン(=油脂)には定着しませんし、
油分や不純物が残っていたり平滑でない下地には、本来の強固な被膜構造を整列させる事が出来ません。
これが、定着率の高い丁寧な下地処理づくりや傷取りがガラスコーティングには必要不可欠である理由です。


では、「どうやって傷を取るのか?」
当店のボディーコーティングをご検討されている方から、このようなご質問を頂いておりましたので、
塗装の傷を除去する原理から平滑な下地が出来上がるまで、
艶・光沢の出し方や方法を図解で説明します。




●傷の状態(磨き前)

傷1

図の三角形の切り込みは傷、水色の部分はクリアー層や塗装の上塗り層を表しています。
磨きというのは、傷を細かく浅い傷へと徐々に微細化して、
最終的には人間の目には平滑に見えるレベルに至るまで、傷を置き換えていく作業です。

磨きを入れる前の塗装は小傷や酸化した塗膜により平滑性を失っています。




①粗目のポリッシング

傷2

元々の塗装のレベルを赤線で表しています。
ファーストポリッシュは磨きの度合いを決定する大変重要なプロセスです。
このポリッシュ工程で追い込みきれない傷は除去出来ません。
主にシングルアクションポリッシャーとウールバフの組み合わせです。

クリア層が十分な状態の車に限り、さらに荒い耐水ペーパー処理を行う事で傷を除去するケースもあります。




②中目・細目のポリッシング

傷3

ファーストポリッシュで付けた磨き傷をさらに細かい傷で消していきます。




③極細目のポリッシング

傷4

全工程の傷を消していきます。俗に言うバフ目消しの作業です。
一つでも工程を飛ばしてしまうと磨き傷が残ったり、太陽下でオーロラ傷が現れたりします。




④仕上げ(微粒子~超微粒子)のポリッシング

傷5

仕上げの磨きです。
傷と同時に酸化した塗装被膜は除去され、新しい塗膜が形成されていますので、
調整後の塗膜が平滑であれば塗装の色艶・光沢は増幅します。
もちろんムラなく均一な仕上がりである事は前提です。※
こうして、コーティングの定着率の高い滑らかな下地が完成します。
(※肌目を無くすような重研磨は行いません)






当店の下地処理(中古車)の場合、
上の図の様な3~4工程の磨きをさせて頂く事が多いです。
※一度に磨く深さ(赤線からボディー迄)は平均約5μ(ミクロン)

また、塗装を動かす研磨方法などもありますが、
耐スリ傷塗装や、主流になりつつある水性塗料には不向きです。
他にも専門店ごとの磨き方、メーカーや車種別の磨き方は様々に存在しておりますが、
紹介させて頂いた磨きの原理が現時点で基本であることには間違いありません。



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